ブレーキローターの役割
ブレーキローターとは、乗用車やバイクなどに用いられる、ディスクブレーキを構成する部品の一つです。
ディスクブレーキの大まかな構造は、ブレーキキャリバーでブレーキパッドをブレーキローターに押さえつけ、摩擦による制御を行うことにより、速やかに車を減速 / 停車させる役割です。
ブレーキローターは、常に摩擦にさらされていますので、熱や摩擦に強い耐久性に優れた素材が使われています。
バイクの場合は、ステンレス鋼製のものが主流となっていますが、レースなどで使用するモータースポーツなどでは、炭素繊維強化炭素複合材料を原料としたブレーキローターが使用されています。
ブレーキローターの交換時期の目安
バイクを運転する限り、ブレーキを一切使用しないということはありえません。
したがって、ブレーキローターは、わずかずつではありますが、確実に摩耗し続け、同時に劣化も進んでいきます。
特に屋外にバイクを止めている場合、雨によりブレーキローターが、錆びてしまう恐れがありますので注意が必要です。
時には、石やゴミなどをはねてしまい、ブレーキローターが傷ついてしまう場合もありますので、運転前後の目視での確認は必ず行うようにしましょう。
ブレーキローターの交換時期の目安は、ローター部分に刻んである「MIN.TH.4.5mm」などの刻印が目安となります。
これは、厚さが4.5mm以下になれば、交換のサインとなります。
ブレーキローターの交換方法
ご自分で、バイクのブレーキローターを交換する場合、まずは取り付けミスを起こさないためにも、順番通りに作業を行っていく必要があります。まずは、毛布やダンボールを用意しておき、外した部品を置く場所を作っておきます。作業の大まかな手順は、以下の通りとなります。
・ブレーキキャリパーを外します。
・アクスルシャフトを外します。
・ホイールを外します。
・ローターボルトを外してディスクを取り外します。
・ホイールハブを掃除します。
・ブレーキローターを取り付け、ローターボルトを締めます。
その後は、取り外したのと逆順にホイール、アスクルシャフト、ブレーキキャリパーの順で取り付けていきますが、各部品は丁寧に汚れを拭いておきましょう。
ブレーキローターの交換費用
自分で、ブレーキローターを交換する場合、部品代だけで1万7,000円程度と見積もっておくとよいでしょう。
バイクショップや工場などに依頼する場合、どういった部品を選ぶか、またほかの部品を同時交換するなどにより、費用はかなり異なってきます。
ブレーキローターの場合、前輪と後輪を同時に交換することになりますので、工賃と合わせて最低2万円程度は見ておく必要があります。
ブレーキパッドと同時交換する場合は、プラス1万円とみておきましょう。
自分で交換すれば、費用は抑える事は出来ますが、ブレーキ関連といった繊細な部分である為、自信がなければ専門家に任せるのが一番です。