タンク塗装、結構恐る恐るだけどやってみた
ガソリンタンクについては外装パーツをペイントしたことがあり、その際、全くノウハウを知らずに取り掛かってしまったので、ラッカースプレーのみで仕上げ、ガソリンが漏れたという経験があります。
つまり私にとってタンク塗装は鬼門、もう二度とやりたくないと思うメンテナンスに入るのです。
ただ経験豊富な方は、ペイントのノウハウをご存じなのでしっかりと2液のウレタンクリアスプレーを利用して仕上げています。
二度とやりたくないと思うタンク塗装ですが、魅力はずっと感じていて、いつかペイントノウハウを理解し自分好みのカラーリングを施してみたいという欲求は持っていました。
塗装はもちろんペイントテクニックが必要になりますが、それよりも何よりも、ガソリンに強いかどうかを理解しておくべきで、耐ガソリンということを考慮した作業が必要になります。
経験豊富な知り合いに聞いてみると、熱をうまく利用して行うとうまくいく、ということだったので、今回恐る恐る挑戦してみました。
タンクのペイントはがしから始める作業
まずはタンクのペイントはがし、経験豊かな知人に聞いた剥離剤によって行います。
剥げていく様子を見るとかなり不安になりますが、地道にしっかり作業します。
タンクの裏などはしわや折れ曲がり部分が多いので、剥離洗浄を行う時には徹底的に除去するため、エアブローも利用、時間をかけて剥離が終わりました。
ペイント前に歯ペイント剤をしっかり湯せんで温めておき、利用する前にシェイクして利用します。
シルバーフェイサーを吹いたときにたらっと垂れてしまいビックリ、でもこういう場合、再度研ぎ直しをして丁寧におこなえば大乗です。
今回はシルバーサフを利用して前面均一に塗装出来たらいったん乾燥させます。
ストーブの上に吊り下げるようにして完全に乾燥させ、その後、オレンジの塗装を施すので、オレンジを吹きつけます。
シルバーにむらがあるときれいにオレンジが均一とならないので、しっかりシルバー均一にすることが鉄則です。
タンクスキンをペイントし、丁寧に重ね塗りします。
気が短い人だと丁寧にできない、私は気が短い方なのでとにかく丁寧に、丁寧にと心がけながら行いました。
キレイにオレンジが塗装出来たらストーブの上で1時間以上乾燥、しっかり乾燥したらオレンジの表面を耐水ペーパーの1500番くらいで研磨します。
この時にちょっとしたエクボがあっても塗装がきれいに入っていれば最後にクリアを厚塗りすることでカバーできます。
タンクデカールの取付
こういう作業苦手なんだよ・・とやったことを後悔しつつ、タンクデカールの位置をしっかり決めてマスキングテープで印をつける、耐水研磨したタンクの側面にもスプレーを施し、マスキングテープで位置決めしたところにデカールをそっとのせて、ゴムへらで空気を抜きながら貼りつけます。
手がふるふるするくらいに緊張しましたが、何とかきれいにデカールを貼れました。
保護シートをはがすときにはゆっくりあせらず反対方向に引っ張ってはがします。
それからデカールを横からすかすように見て、気泡などが残っていればへらを利用してしっかり気泡を追い出します。
カーブのあたりの密着が何となくおかしいと感じて知人に連絡するとヘアドライヤーで温めるといいといわれ実行、するとカーブ部分も落ち着いて、今回は本当にうまくいきそうと嬉しくなります。
今回は失敗しないように、ラッカーの捨てクリアを吹きつけて乾燥、水研ぎなど行いえくぼを徹底的になくし、最終的に仕上げ吹きを行ってやっと終了!2日ほど乾燥させて二度とやりたくないと思っていた塗装が終わりました。
でもこれ、本当に面倒な作業で私の様にずぼらな人にはかなり向かない作業、改めて二度とやりたくない作業だと感じました。
もちろん苦労した分、美しく完成した時には嬉しかったです。