放置バイクをみると大丈夫かなと不安になる
乗ってそのまま、洗浄もメンテナンスも点検もしていない様子のバイクがご近所にあり、乗っている姿を見かけるのですが、バイクをみると薄汚れて、絶対にメンテナンスしていない様子・・人のバイクながらとてもかわいそうに思ってしまいます。
一度、会社の子が乗っていたバイクが調子悪いというので見に行くと、これって普段乗るバイク?と思わず聞いてしまうような状態でした。
クラッチレバーを握るととんでもなく重い、サイドスタンドも利用する時明一杯の力がいる、どこをとってもメンテナンスが出来ていない状態です。
これはもう、しっかりとグリスアップしないといけないし、実際、摩耗して危険な状態の部品もあるのでは?と思ったので、休日、一緒にメンテナンスしてあげることになりました。
今回特にひどかったドライブチェーンのグリスアップについて紹介しようと思います。
昔はチェーングリスなどの商品がなかったので、エンジンオイルなどを定期的に注油するということがメンテナンスとされていましたが、現在は、高性能なチェーングリスが登場しているので、こうした優れものを利用ししっかりグリスアップします。
彼もこうしたメンテナンスを理解していたようですが、チェーングリスを塗布してバイクが汚れるのではないかと思っていたので、リア周囲以外汚れないということも、今回しっかり教えたいと思いました。
ドライブチェーンのグリスアップを行う
まず基本的に温めておく方が作業もしやすくグリスの浸透率が違うので、作業前に試運転しておき、チェーン、スプロケットなどを暖機しておきます。
加速、減速を繰り返しながら近くを数キロ走っておくといいでしょう。
暖機がすんだらスプレーを拭くことで汚れないように、段ボールなどを壁に立てておいてその近くにバイクをもっていき、スプレーをします。
私はドライブチェーン専用のクリーニングブラシを利用します。
この専用クリーニングブラシを利用すると、本当に汚れ落ちがよく使い勝手がいいので効率よく作業が進みます。
ドライブチェーン専用のクリーニングブラシは、原付クラスから80年代バイクの630サイズくらいまで利用できます。
ブラシで丁寧に洗い汚れを落としたら、チェーン表面に残っている汚れを軟らかいウエスで丁寧にふき取ります。
この時、絶対にエンジンを始動しないように、またホイルを速く回すのも危険です。
作業は必ず「一人」で行う様にして安全を守ります。
キレイにクリーニングできたら、ドライブチェーンの内側からリンク両サイトプレート内面に向けて、チェーングリスをしっかりたっぷりスプレーしておきます。
自分の手でホイルをゆっくりまわしながら作業し、スプレーが終われば終了です。
たったこれだけのメンテナンスなんだから、バイクを安全に乗るためにも、絶対にしておくべきことだということ、またそのほかの点検、メンテナンス、摩耗部品の交換等も、バイクのりとしてしっかり覚えて、出来ないのならショップに持っていき行ってもらう様にと後輩に伝えておきました。