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読書

バイク好きに是非読んでほしい小説を紹介します。

最近本が好きになりました

高校生、学生のころは本を読むのがとにかく嫌いで、本を読むとすぐに眠くなって5ページ進むのがやっとという状態だったんです。

でも社会人になってレクチャー本とかマナーの本とかいろいろ読まなければならない時、ちょっと面白い書き方をしている本だったので、それ以降、本が面白いと感じるようになりました。

それから電車で通勤する時や、出張の時、また時にはキャンプツーリングでも持っていき、テントの中で読むなんて言う趣味も生まれたくらいです。

最近はバイク関連の本、バイクが出てくる本を読むようになり、なるほどと感心したり、嬉しい気持ちになったり、ああ、わかるって気持ちになったり、本の楽しさを今この年になって実感しているところです。

これは読んでほしい「千マイルブルース」

幻冬舎文庫から出ている山田深夜さんの千マイルブルース、これは短編集なので本が嫌いという人でもバイクが好きならきっと読めると思います。
それぞれの話が短編で独立しているので、全部読まないと話がつながらないということもなくさらっと読める本です。

なんだそういうことかと笑ってしまうおちのある話や、ああー気持よかったと思う話などがあり、バイクと人、それに様々な出来事を通じて様々な人間模様があるということもかんじます。

笑いも涙もある、深さも浅さもある物語なのできっと飽きることなく読み進めていけると思います。

心がほっとする夏美のホタル

ああ、私の心って汚れている・・きれいな心を持っている人って気持ちがいいなとつくづく感じた本が、角川文庫から出版されている森沢明夫さんの「夏美のホタル」という本です。

写真家志望の大学生とその彼女が里山に旅行し、ひと夏をそこで過ごすという物語が暖かくほっとするような世界観で描かれています。
田舎の風景が目に浮かぶような、美しい里山の自然がそこにあるようなみずみずしい文章に癒されます。

バイクに乗って旅をするのでバイク関連の本ということになりますが、旅先で様々な人と心に触れていくさまは、バイク物語というよりも心に深く残る作品になっています。

最終的に後半に向けて涙がホロホロこぼれて仕方ない状態になるので、この本は、自宅で読むほうがいいのかもしれません。

前後半で違う印象を与える「風と度とオートバイ」

アドレナライズ出展、斎藤純さんが描いた作品です。
多趣味な方なのだろうなと思う筆者が前半部分に描くのは「絵」そして「バイク旅」のがキーとなっているお話し、後半に行くと、バイク旅の際に係わった人たち、であった人たちとの人間模様を感じさせる短編を楽しむことができるのです。

バイクの世界をぐっと押し出している本を読んでいると、詳細に読み進めていくことが必要だったり、バイクの車種なんだっけ?なんて読み返したりしますが、この本は妙にバイク・・バイク・・していないので読みやすいです。

また謎解きが要所に含まれているので、謎解きストーリーが好きという方にもお勧めしたい本です。

このほかにも、「ひとたびバイクに」という山田深夜さんの短編集等もオススメです。
通勤やランチの時に本を読むようになるなんて、自分にびっくりですが、本は色々な感情をくれますし、自分の為にもなりますのでこれからも読んでいこうと思います。