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倒れたバイクの起こし方について

排気量別にみるバイクの重量

まず、基本的なバイクの重量について、バイクの重量には乾燥重量と、装備重量・車両総重量の三つがあります。
乾燥重量とは、燃料やオイル・バッテリー液や冷却水が入っていないときの重量で、装備重量はすべて満たしている条件での重量となります。
そして車両総重量は、運転者を含めた重量で、メーカーでは55kgの想定で計算しています。

排気量別にみると、50ccの原付きバイクでおよそ80kgから140kgで、125㏄であれば130kgから160kg程度です。
250㏄クラスになると、130kgから170kg程度となり、400㏄であれば180kgから220kgとかなり重くなります。
次に大型のマシンですが、750ccクラスでは190kgから230kg、1000㏄以上のクラスであれば200kg以上もあり、中には350kgを超える大型車もあります。

バイクの重量のメリットとデメリット

バイクの購入時には、バイクの重量も考慮に入れて、購入をご健闘される方も多いのではないでしょうか。
当然バイクが軽ければ、バイク起こしや取り回しも楽になり、立ちゴケのリスクも低くなります。
しかし、バイクの重量には、メリットとデメリットがありますので、それぞれに確認しておくことも必要です。

バイクの重量が軽いメリット
・加速のしやすさ
・のしやすさ
・コーナーが曲がりやすい
・燃費が良い
・取回しが楽
・転倒した時に起こしやすい
バイクの重量が重いメリット
・強風や横風の影響を受けにくい
・失速しにくい
・安定性は抜群・装備が豊富な車種が多い
デメリットとしては重量があると、バイク起こしに苦労してしまいます。

バイク起こしのテクニック

二輪車教習の最初の、難関といえばこのバイク起こし。パワーに自信がある人ならいざしらず、小柄な方や女性などのほとんどが、苦労をしてしまう科目です。
しかし以外に、コツさえわかれば、力の入れ方次第でどなたでも簡単にバイクを起こせるテクニックはあります。
まず、基本の起こし方として、バイクの重心を意識しながら、自分の体重と合わせて力を入れるのが基本です。

イメージとしては、持ち上げるというよりも、立ち上げることを意識し、タンク下やシート下で手を掛けられるステー等のパーツに沿え、左手・腰・右手の3点で車体と地面に隙間を作るイメージで力を込めます。
このタイミングで車体に体を沿わせ、立ち上がる要領でしゃがんでいる足に一気に力を込めます。

どうしてもバイクを起こせない場合

バイクを起こすコツは、腰よりもまず、両足で踏ん張るイメージを持つことです。
しかし、場合によっては、悪路や雪道で転倒してしまったという場合もあります。
状況にもよりますが、自分がいまどのような状態であるのかを、周囲の状況も含めて確認します。

場合によっては、交通量の多い道路ということもあり、二次的な事故を回避しなければならないからです。
どうしてもバイクを起こせない場合は、走行中のドライバーに助けを求めるのも賢明な手段です。