バイクの足つきが悪い悩みをどう解決する?
身長があまり高くないバイク乗りが抱えやすい悩みの一つが、足つきです。
女性ライダーも増えている現在では、低身長の人だけが抱える悩みとは言えず、より一般的な悩みになりつつあるとも言えるでしょう。
ただ、身長や足の長さを変えることはできないわけですから、この悩みを解消するのは大変な面もあります。
とくに排気量の多いバイクを乗りたい場合、体型とのバランスが非常に大きな問題点ともなってきます。
インソールを使う
「インソールを使うくらいで足つきの悪さを解消できるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外に侮れない選択肢です。
うまくやれば、2cmくらい足を長くすることができます。
サイズが大きめなシューズを購入したうえで、あしらう全体をカバーするタイプの厚めのインソールを利用してみましょう。
重要なのは、シューズと自分の足のサイズとピッタリ合うものを選ぶことです。
安いインソールなら1000円もしないで購入できますから、コストの観点からも非常に魅力的な対策方法です。
似たような対策方法として、よりシンプルな「厚底ブーツを履く」もあります。
夏場はちょっと厳しいかもしれませんが、ライディングブーツのなかには足つき対策を考慮したタイプなどもあります。
シートの加工
手間とコストがかかりますが、シートを加工して低くする方法も有効です。
足が届かないなら、座る位置と腰を低くしてしまえばいいわけです。
このシート加工では、シートの表皮のすぐ下にあるウレタンを削る「あんこ抜き」という方法がもっとも簡単でおすすめです。
インソールに比べてどんな靴を履いている時にも足つきを良くすることができますし、バイクそのものをいじるわけでもないのでそれほど手間がかからないのが魅力です。
サスペンションを調整する
より本格的な対策方法として、サスペンションをいじる選択肢があります。
一般的に、バイクのサスペンションは体重が65~80kgくらいの人が乗った時にうまく動くようにセッティングされていると言われています。
足つきの悪さが気になるような小柄な人の場合、このセッティングよりも体重が低いために足つきの悪さなどの問題が出やすいのです。
そんなときには、プリロード調整と呼ばれるスプリングの縮み具合を調節する方法が適しています。
体重が軽めの人は、この縮み具合を緩めることでサスペンションがより体重にあった動きをするようになるので、乗り心地のよく足つきも改善されるのです。
バイクそのものをいじるのでバイクに詳しくないと難しい面もありますが、バイクの乗り心地そのものの改善にも役立つので十分検討の余地あり、と言えるでしょう。
足つきの状態によってバイクの楽しさ、乗っている時の感触にも大きな差が出てきますから、悩みを抱えている方は自分にあった方法で改善を試みてはいかがでしょうか。