1. >
  2. >
  3. バイクキャブレターの油面調整方法

バイクキャブレターの油面調整方法

キャブレターの役割

機械いじりが好きな方なら、キャブレターのことは周知のことと思います。
キャブレターは、エンジンの燃料供給装置の一つで、エンジンを備えたマシンであれば、キャブレターは必需品と言えるものです。
キャブレターの仕組みは、燃料を吸い上げ、空気と混ぜ合わせることによって、エンジンの燃焼に必要な混合気を作り出す役割をはたしています。

例えば、殺虫剤などには、ブタンガスなど可燃性のガスが使用されていますが、火が引火すれば激しい炎を噴きだします。
ガソリンも同様で、液体のまま火をつけるよりも、空気と混合しガス状にすることによって、爆発的なパワーが引き出せるのです。

電子インジェクションとキャブレター

最近の乗用車やオートバイには、電子インジェクションが装備されているエンジンが多くなりました。
電子インジェクションとは、キャブレターと同様の働きをするもので、電子インジェクションの普及により、精密で高効率なエンジン燃焼と、高い汎用性を実現することが可能となりました。

電子インジェクションとキャブレターは、同じ燃料噴射装置なのですが、構造上電子インジェクションは電子式で、キャブレターは機械式といった明確な違いがあります。
キャブレターは、機械的に同じ動作を繰り返し、セッティングした通りにしかコントロールすることはできません。
しかし、電子インジェクションの場合、コンピューター制御により、効果的な燃料の噴射量の調整を可能としました。

キャブレターのメンテナンスは必要 ?

先に述べた通り、電子インジェクションの出現により、キャブレターの存在価値は薄くなったように思いますが、現実はそうではありません。
なぜなら、キャブレターの方が丈夫で、壊れにくいからです。
特にバイクは、自分でオーバーホールすることも多く、車と比べて簡単にエンジン部分をバラすことができます。

手慣れたバイカーであれば、調整によってエンジンの性能を、限界まで引き出すことも可能ということもあり、それだけにキャブレターの魅力はとどまる事を知らないと言えます。
キャブレターのメンテナンスは、定期的に行わなければなりません。
キャブレターの油面が狂っていると、先々の故障やトラブルの原因ともなりかねないからです。

キャブレターのメンテナンスの時期と目安

キャブレターの油面とは、フロート室に溜める燃料量の基準のことです。
そして、フロートチャンバーは、燃料をキャブレターに一時的に溜めるプールのような役割を担っています。
油面が高くなると、必要以上に燃料が供給され、オーバーフローを起こしやすくなります。
逆に低ければ、エンジンが動かなくなってしまうこともあります。

油面調整は、フロートチャンバーにある、フロートのピンの曲がり具合で高さを調整します。
オーバーホールの目安は、距離や時期などの目安はありません。
ただし、しばらくバイクのエンジンをかけなかった、あるいはガソリンタンク内に、さびが発生している状態であれば、速やかにオーバーホールを行いましょう。